資本投資会社から持分証券を購入

投資家は資本投資会社から持分証券を購入して収益の分配を受けますが、その収益はパッシブ所得として認識されますから、資本投資会社の段階で二重課税されることはありません。この点はREITと同じです。REITとの大きな違いは、その流通市場と換金方法です。ドイツには、アメリカのような証券の流通市場はありませんので、時価でいつでも換金できるほどの流通性が備わっているとはいえません。しかし、流通市場に代わって証券の発行会社、および証券の寄託銀行がいつでも買い取ってくれるシステムになっています。この証券の発行会社および寄託銀行は、たいがいが前述した大銀行の関連会社で信用も厚く、これらが定期的に買い取り基準価格を発表することで流通機能の代わりを果たしている格好です。もちろん、不動産投資とはいえファンドですから、管轄はドイツの銀行監督局になりますし、持分証券発行時には、REITが上場するときに匹敵するぐらい厳しい監査を受けることになります。ドイツ銀行法の規制に加え、投資の最低単位数、規模、借入金、情報開示および報告義務について厳格な規制が盛り込まれています。このようにドイツの不動産投資市場は、銀行の信用で成り立っている側面が強いのです。

コメントをどうぞ